お知らせ

治療の中でのアルコールの危険性について

 当院では初診時にアルコールの摂取量について必ず確認させて頂いております。先日の投稿で睡眠が治療の一丁目一番地と記載しましたが、アルコール摂取が多い方は節酒ないし断酒が治療を開始する際の必須条件となります。

 特にアルコール依存症の場合、自分はたいして飲んでいないと話す場合も多く(否認という症状ですが)、こちらも酒量を正確に把握できずに治療に行き詰るケースもあります。

 どのような心理療法や薬物治療を行ってもアルコールの影響が大きい場合は治癒に至らないケースがほとんどです。

 当院でも節酒薬、断酒薬の処方はしておりますが、酒量のコントロールができない場合は集団精神療法ができる医療機関への転院をすすめております。