お知らせ

心身の養生について

 現在通院中の方で症状が慢性化して寛解に至らない方、薬の反応が悪い方、再発を繰り返す方などがおり悩ましいことが増えております。

 また怒りのコントロールができない、イライラする、相手が許せないなども精神の問題として扱われがちですが、単純に生活の乱れが関係することも多いと考えられます。

 適応障害の休職中などに生活リズム表(診療案内の「不適応・ストレス」の項目にあり)やグラフ化体重日記などを最近つけて頂くことが多いのですが、睡眠リズムの乱れ、食生活の偏り、運動不足などが心身の不調の原因ではないかと思われる例が多数認められます。

 以下に患者さん自身でやって頂きたい心身の養生について、チェック項目を列挙致します。自身の生活を振り返ってチェックしてみて下さい。

心身の養生について

清潔な習慣

□ 睡眠部屋の掃除をすること(ハウスダストなどを除去)

□ 毎日お風呂に入ること

良質な睡眠

□ 入眠時間と起床時間を一定にすること(入眠薬を同じ時間に内服)

□ 昼寝・夕寝は厳禁(昼寝は15分以下なら可)

□ 入眠1時間前にはスマホを使用中止すること

□ 土日祝日でもリズムを変えないこと(まとめ寝は禁止)

バランスのよい食事

□ 絶対正しいという食事内容はないため、様々な食材を万遍なく食べること

□ 最低30回噛んで飲み込むこと(意外と難しい)

□ BMI>25 空腹になるまで食べない(時間で食べない)、空腹時間を長めにとり空腹に慣れること

□ BMI<18 空腹にならなくても時間で食べること

□ 入眠2時間前から水以外は口に入れないこと

□ 炭水化物でもお菓子類(砂糖)は控え目にすること

□ 腸活をすること(腸内細菌製剤・発酵食品・食物繊維・オリゴ糖)

適度な運動

□ ウォーキング1日5000歩(スマホで計測)

□ 適度なストレッチ:ヨガ(YoutubeのB-life)、ラジオ体操

嗜好品の制限

□ 禁煙

□ 節酒(多くても1日アルコール1単位以下×週4日以下)

□ カフェイン、エナジードリンクをとりすぎないこと